2025.03.31
ライセンス

リボルナバイオサイエンス社と中枢神経領域におけるRNA標的低分子医薬品の創製に向けた創薬提携契約を締結

 小野薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:滝野 十一、以下「当社」)は、本日、株式会社リボルナバイオサイエンス(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役:富士晃嗣、以下「リボルナ社」)と、中枢神経領域におけるリボ核酸(RNA)を標的とする新たな低分子化合物を創製することを目的とした創薬提携契約を締結しましたので、お知らせします。

 本契約に基づき、リボルナ社のRNAを標的とした独自の創薬プラットフォームを用いて、両社で選定した中枢神経系希少疾患を対象とした医薬品候補となる低分子化合物を取得することを目的とした創薬研究を共同で実施します。当社は、創製された低分子化合物に関して、全世界で独占的に開発・製造・商業化するオプション権を取得します。当社は、リボルナ社に対して、契約一時金、共同研究費、研究開発の進捗および売上高に応じたマイルストン、ならびに上市後の売上高に応じた段階的なロイヤルティを支払います。

 当社の執行役員 研究本部長である勝又 清至は、次のように述べています。「当社は、従来の技術では創薬が困難であった標的に対し、RNAの機能を制御し正常化することを可能にしたリボルナ社の技術を高く評価しています。同社と中枢神経系希少疾患の難標的に対する新たな創薬プロジェクトを推進し、患者さんに一日も早く画期的な新薬をお届けできるよう取り組んでまいります。」

 リボルナ社の代表取締役である富士 晃嗣は、次のように述べています。「独創的で画期的な新薬を創製する創薬方針を掲げる小野薬品と共同研究を開始し、希少疾患治療薬の創出に大きな一歩を踏み出せることに大きな喜びを感じています。当社の創薬研究開発力を最大限発揮し、小野薬品と共に、アンメットメディカルニーズの高い医薬品の創製に尽力いたします。」

リボルナ社の創薬プラットフォームについて

 リボルナ社は、生体内で実在し得るRNAの3次元構造を利用した独自のスクリーニング技術を含む創薬研究プラットフォームを有しております。本プラットフォームを用いることで、従来の創薬手法では難標的とされていたRNA機能を直接制御する低分子化合物を見出すことが可能となります。

株式会社リボルナバイオサイエンスについて

 リボルナ社は、RNA機能の正常化により治療効果を示す革新的な経口型医薬品の創薬研究を行っております。タンパク質合成を司るRNAを創薬標的とすることで、これまで治療困難であった疾患に対し、新たなアプローチの医薬品を提供します。遺伝性希少疾患に苦しむ患者さんとそのご家族が、生まれ変わったと実感できる新薬を提供することで社会貢献します。詳細な情報については http://rebornabiosciences.com をご参照ください。